漆喰ってすごい!〜石灰のチカラPart2〜
こんにちは!しっくい娘です。
前回、漆喰の主原料である石灰の持つ力についてご紹介しました。
そのつづきを書いていきます。
まだ読んでいない方はこちらから↓
石灰石の持つすごい殺菌力・抗菌力については前回書いた通りです。
この石灰石を漆喰の原料として使うには少し手間を加えます。
工程としては
①高温で焼く
②水をかけて消化させる(→消石灰になる)
これにより石から粉体になります。
この粉体(消石灰)にノリ(「銀杏草(ぎんなんそう)」「つのまた」などの海藻)とスサ(麻、藁、紙などの繊維)と水を混ぜれば漆喰の完成!
ここからがしっくいのすごいところ。
それは、このような工程で粉となり漆喰へと変化した石灰が
壁に塗りつけた後で「元の石灰石に戻る」ということ。
えっ!??どういうこと??
↑こういうことです!
一度しっくいの原料になるために化学的に変化した石灰石は
再度、空気中の二酸化炭素を吸収しながら硬化(炭酸化)します。
なんだか難しい感じもしますが、
長い時間をかけて元の石灰石に戻っていくのです。
まさに、「呼吸する壁」。
一般的にクロスの張り替え時期は5年〜10年ですが、
しっくいは100年かけて石に戻ると言われています。
時間が経つほど強くなるんです。
しっくいに限らず、良いものは経年で劣化しないんですよね。
お金がかかるイメージもあるしっくいですが、
クロスをなんども張り替えるコストと手間を考えると、
案外トータルコストは変わらないんです。
コストだけでなく、
抗菌、消臭、調湿、VOC吸着、ホルムアルデヒド分解,,,
などなど付加価値を考えると良いことしかない。
本当に良いものなんです、しっくい。
今回は石灰のチカラPart2でした。
石灰ってすごい!しっくいってすごい!
と思っていただけたら嬉しいです!
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日本の住宅におけるクロスに対して漆喰の施工は1%なんです。
たった1%。
先進国でクロスが主流なのは日本だけ。
このブログの先には、1%の人がより漆喰を愛し、
残り99%の人が、
あれ?なんか漆喰いいかも!
と思ってくれる未来があるといいなと思ってます。
(しっくい業界では今後10%を目指すプロジェクトも始動しています!)
そのために、しっくいむすめはたくさん勉強して、情報発信していきます。
日本の住宅がより健康になることを願って。
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