漆喰の魅力を徹底追及!〜しっくい娘のブログ〜

そもそも漆喰って何?というところから深掘り。なぜ日本の住宅がクロス至上主義なのか。なぜ漆喰がなかなか選ばれないのか。その理由をあらゆる側面から考えるブログです。日々の学びを発信することで、漆喰っていいかもと共感してくださる方が1人、また1人と増えることを願って。そして備忘録も兼ねて。。

漆喰ってすごい!〜石灰のチカラPart2〜

こんにちは!しっくい娘です。

 

前回、漆喰の主原料である石灰の持つ力についてご紹介しました。

そのつづきを書いていきます。

まだ読んでいない方はこちらから↓

 

shikkuimusume.hateblo.jp

 

 

石灰石の持つすごい殺菌力・抗菌力については前回書いた通りです。

この石灰石を漆喰の原料として使うには少し手間を加えます。

 

工程としては

①高温で焼く

②水をかけて消化させる(→消石灰になる)

 

これにより石から粉体になります。

この粉体(消石灰)にノリ(「銀杏草(ぎんなんそう)」「つのまた」などの海藻)とスサ(麻、藁、紙などの繊維)と水を混ぜれば漆喰の完成!

 

ここからがしっくいのすごいところ。

 

それは、このような工程で粉となり漆喰へと変化した石灰が

壁に塗りつけた後で「元の石灰石に戻る」ということ。

 

えっ!??どういうこと??

 

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↑こういうことです!

一度しっくいの原料になるために化学的に変化した石灰石

再度、空気中の二酸化炭素を吸収しながら硬化(炭酸化)します。

なんだか難しい感じもしますが、

長い時間をかけて元の石灰石に戻っていくのです。

 

まさに、「呼吸する壁」。

一般的にクロスの張り替え時期は5年〜10年ですが、

しっくいは100年かけて石に戻ると言われています。

時間が経つほど強くなるんです。

しっくいに限らず、良いものは経年で劣化しないんですよね。

 

お金がかかるイメージもあるしっくいですが、

クロスをなんども張り替えるコストと手間を考えると、

案外トータルコストは変わらないんです。

 

コストだけでなく、

抗菌、消臭、調湿、VOC吸着、ホルムアルデヒド分解,,,

などなど付加価値を考えると良いことしかない。

本当に良いものなんです、しっくい。

 

今回は石灰のチカラPart2でした。

石灰ってすごい!しっくいってすごい!

と思っていただけたら嬉しいです!

 

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日本の住宅におけるクロスに対して漆喰の施工は1%なんです。

たった1%。

先進国でクロスが主流なのは日本だけ。

このブログの先には、1%の人がより漆喰を愛し、

残り99%の人が、

あれ?なんか漆喰いいかも!

と思ってくれる未来があるといいなと思ってます。

(しっくい業界では今後10%を目指すプロジェクトも始動しています!)

そのために、しっくいむすめはたくさん勉強して、情報発信していきます。

日本の住宅がより健康になることを願って。

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